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ガリーボーイのネタバレあらすじとラスト結末、感想も

洋画

インドのムンバイ、ダラヴィ地区(スラム)から、直球で突き刺さってくる映画が届きました。
 
 
貧困や暴力の現実を、憤りを、ラップのリズムに合わせます。
 
 
実在するNaezy(ネィズィー)とDivine(ディヴァイン)というインドの若きラッパーの半生を基にして描かれています。
 
 
彼らは、ヒップホップという手段で、インドの社会まで変えてしまう勢いです。

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ガリーボーイのネタバレあらすじ


ムンバイのダラヴィ地区で暮らしているムラド(ランヴィール・シン)は、生まれで人を判断するこの国に息がつまり、怒りも感じています。
 
 
父は雇われの運転手なので、「使用人の子どもは使用人にしかなれない」と周りの誰からも人生を決めつけられてしまいます。
 
 
今の暮らしから抜け出してほしいと、息子を信じて大学に通わせてくれる母と、そのことをたびたび恩に着せてくる父。父とは衝突ばかりです(常に抑えつけられる、一方的なものです)。
 
 
余裕なんてない毎日なのに、父が第二夫人を家に住ませるようになってから、家族はさらにぎくしゃくするようになります。
 
 
ムラドの友人のモインは生きるために車を盗んだり、麻薬取引にも手を染めて、ストリートの子どもたちにそれを手伝わせたりしていました。しかし誰がそれを止められるでしょうか。
 
 
ムラドの恋人は医学生のサフィナ(アーリアー・バット)。父が医師であり家は裕福ですが、厳しい親のもと自由は全くありません。二人は13歳からそばにいるのに、交際は隠しています。彼女にとって、本当の自分でいられるのはムラドと過ごす時間の中だけなのです。
 
 
大学の学園祭で、MCシェール(シッダーント・チャトゥルヴェーディー)のラップを耳にしたムラドは、すぐさま夢中になります。
 
 
父が足を骨折し、運転手の仕事を奪われないようにと、ムラドが大金持ちのお抱え運転手を代わりに務めるようになります。ここで、社会の格差をこれまで以上に目の当たりにし、その鬱屈した思いを綴って、「歌ってほしい」とシェールに渡しました。
 
 
「なんでお前の言葉を俺が歌うんだ?自分で歌え」と言われ、生まれて初めてラップを歌うことになりました。緊張からしだいに解放されていきます。ムラドの歌詞にはリアルで胸に響いてくるものがありました。
 
 
シェールの力を借りて、”ガリーボーイ(路地裏の少年)”という名前でラッパーとして成長していきます。
 
 
スカイ(カルキ・ケクラン)という女性の目に止まり、地元でMVを撮影し、レコーディングをし、初めての楽曲が世に出ました。
 
 
これはまだ本当にほんの最初の一歩なのに、ムラドは少しだけ驕ってしまいます。
 
 
スカイという女性は、スラム育ちのムラドの目には、キラキラとして自由で大胆でとても魅力的に映りました。たった一度ですがサフィナを裏切ってしまい、ごまかすための嘘までついてしましました(13歳からムラドしか見ていないサフィナをごまかせるわけがないのに)。
 
 
自信をつけることは良いことですが、驕ってはいけません。
 
 
そんなとき、アメリカのヒップホップ界のレジェンド、NAS(ナズ)のムンバイ公演が決まり、その前座を募集していることを知ります。もちろんシェールとともに応募します。
 
 
オーディションに参加するために、大学を卒業後、伯父の口利きで入った会社はクビになり、父親と激しく喧嘩をします。家を追い出されますが、もう、望むところです。
 
 
今の生活から抜け出すためには、このフリースタイルラップバトル大会に優勝して、賞金とNASの前座を勝ち取るしかありません。

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ガリーボーイの結末


サフィナは親の勧めるお見合いをします。
 
 
困ったときは助けてくれる友人思いのモインは車の窃盗で逮捕されますが、ムラドのことは一言も警察に話しませんでした。「お前には未来がある」「大会で優勝して、賞金で俺をここから出してくれ」と言いました。
 
 
たくさんのものを背負って、大会の決勝戦に臨みます。
 
 
仲直りしたサフィナも見てくれています。シェールもスカイもみんなみんな応援してくれています。
 
 
そこで見せたパフォーマンスは・・・
 
 
すでに素人の域を優に超えていました。ほかの出演者たちの顔には「このあとにはできないよ」と書いてありました。
 
 
もちろん、満場一致の優勝です。TVでも放送されました(サフィナはさりげなく両親がその放送を見るように仕向けます)。
 
 
そして、NASの前座としてステージに上がります。最前列には両親の姿が。「夢なんか見るな」と説教した父を超えました。

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ガリーボーイの感想


ラップミュージックという手法を使って、インドの格差社会に訴えかけているミュージシャンがいます。この映画ではNaezyとDivineという実在の二人のラッパーの半生を上手にミックスさせて描いています。
 
 
インドの音楽という一般的な常識を壊して、魂の叫びをライムに乗せます。本人たちの協力を得て(Divineは決勝戦の司会役でカメオ出演もしています)、主演のランヴィールは全曲を見事に歌い上げています。
 
 
ラップはよく知りませんが、サイファーという、複数の人間が即興で代わる代わるラップをするシーンや、MV撮影のシーンは胸が躍りました。
 
 
ムラドの表現する言葉はストレートに突き刺さります。『路地裏が俺の庭』でスラムの実情をあらわにし、問題意識に火をつけました。インドの格差社会だけでなく、移民やマイノリティに対する差別や偏見なども含め、世界中に存在する差別をなくしたいと願っています。
 
 
ムラドの真似をする(スラム育ちの)子どもたちの、生き生きとした楽しそうな表情が印象的でした。

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