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ブラッククランズマンは実話?ネタバレ結末とあらすじ、感想も

洋画

KKK クー・クラックス・クラン(白人至上主義を掲げるアメリカの秘密結社)に黒人警官が潜入!そんな危険すぎる捜査がまさかの実話?
 
 
映画史におけるブラック・ムービーの礎を築いてきた名匠スパイク・リー監督が、いま私たちに伝えたいメッセージは何でしょう。

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ブラッククランズマンは実話なのか?


舞台は1978年から1972年に変更されています。その理由は1972年がブラックパワーの全盛期だからです。
 
 
コロラド・スプリングスの警察署で初の黒人警官が、新聞広告で見つけたKKKに電話をかけます。黒人なのに、白人至上主義の組織に入ろうと考えます。
 
 
そんなこと、考えますか?実現は無理に決まっています。
 
 
ところが、この物語は実話なのです。
 
 
とはいえ、大もとの事実をベースにして、スパイク・リーが自由に想像力を駆使しています。

原作本&過去作

ロン・ストールワースという黒人警官、KKKに潜入しようと思い立った本人が経験を執筆しています。白人のふりをしてKKKに電話を入れるという度胸の持ち主です。 
 
映画の中では、実際にメンバーと会う白人警官に話し方を真似させる場面がありますが、そんなことはかえって非常に危険なのでしていないそうです。
 
 
それ以外のシーンは、どの瞬間もはっきりと鮮明によみがえってくるほど映し出されていて満足。
 
 
すごく気に入っている。というか、スパイク・リーが映画化してくれて不満に思うはずがないと言っています。
 
 
また、同じタイトルで1966年にも少々アレンジした内容で映画化がされています。

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ブラッククランズマンのネタバレあらすじ


1970年代半ばのアメリカ・コロラド州。この街初めての黒人警官、ロン・ストールワース(ジョン・デヴィッド・ワシントン)が誕生しました。事件の捜査は任されず、来る日も来る日も書類整理。捜査官になりたいと希望を出します。
 
 
すると「ブラックパンサー党の演説会に潜入」という彼にしかできない捜査を任されます。
 
 
党首の演説を聞き、会の盛り上がりに若干圧倒されながらも、「黒人と白人の戦争は避けられないのか」と党首に質問します。彼は「武装せよ。革命が起こる」と答えます。
 
 
今回の演説会は、多少の危険な発言はあったとものの事件性はなしで、任務は終了します。
 
 
収穫は美人女性幹部のパトリス・デュマス(ローラ・ハリアー)とお近づきになれたことです。
 
 
続いてロンは、新聞広告で目に留まったKKKに電話をかけ、留守番電話に興味があると残します。すぐにコロラド・スプリングス支部から折り返しの電話がきて、「白人以外のすべての人種を嫌っている」ことを前置きに、いくつかのほら話を下品な調子でまくしたてます。支部長のウォルターにいたく気に入られ、会う約束を取り付けます。 
 
問題は、黒人がどうやってKKKと会うのかということ。
 
 
解決策は白人の警官と二人一組でロンを演じること。同じ部署のフリップ・ジマーマン(アダム・ドライバー)は話し方を真似るところからはじめ、KKKとの面会に臨みます。
 
 
組織の中で最も過激な男はフリップを疑いますが、さらに深部に潜入するためにもなんとか会員証を手に入れようと画策します。
 
 
危険で不可能と思われるこの潜入捜査は、成功するのでしょうか。

KKK クー・クラックス・クラン

白人至上主義を掲げたアメリカの秘密結社で、黒人だけでなくアジア人、ヒスパニック系などの他人種に対しての市民権に異を唱え続けています。
 
 
アメリカ映画史では名作という位置づけの『國民の創生』以降、白装束に頭部の三角頭巾がトレードマークとなりました(一時衰退するも、この映画をもって盛り返します)。
 
 
デモ活動を行い、時には犯罪行為にも手を染めるほどの過激思想を持つ者が現在でも所属しています。

ブラックパワー

当時マルコムX(スパイク・リーお気に入りのデンゼル・ワシントンが好演)という伝説の活動家がいました。
 
 
一方でキング牧師に代表される公民権運動も活発でしたが、非暴力主義に限界を感じた黒人たちが自警団ブラックパンサー党を組織しました。
 
 
キング牧師が暗殺され、怒れる黒人たちは白人の暴力に抵抗をはじめ、ブラックパワー全盛期を迎えます。
 
 
暴力的で、相手の人種を敵視するだけで対決の姿勢を崩さない、
 
 
KKKとブラックパンサー党は大差がないのではないか?という視点も大事だということを、スパイク・リーは投げかけています。

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ラストと結末


最高幹部のデビッド・デューク(存命)とのコンタクトに成功し、クライマックスはKKK入会儀式。ロンはデビッドの護衛という任務で会場に入り込みます(これは事実)。
 
 
KKK入会儀式とブラックパンサー党の集会が並行して描かれます。KKKは『國民の創生』を鑑賞し無邪気に盛り上がり、ブラックパンサー党では1916年の実際の黒人リンチ事件について語られます。それぞれが決意を新たにします。
 
 
フリップを疑っていたメンバーが、パトリスの家に爆弾を仕掛けようとします(フィクション)。このため警官たちは集会を抜け出し急行し、潜入捜査はここまでとなります。
 
 
のちにロンはデビッドに電話をかけ、自分は黒人だと告げます(これもフィクション)。
 
 
その後のエンディングでは、2017年の事件を含め現代映像のコラージュが見られます。ここはトランプ政権に対しての痛烈な批判のメッセージと言えるでしょう。

スパイク・リーが伝えたいこと

KKKが暴れて黒人をリンチしていた状況と、現代はどれだけ違うかな。実は何も変わっていないのではないかな。
 
 
映画などのメディアによって一度刷り込まれた情報や偏見から抜け出すことは容易ではないのだという危険性。
 
 
KKK最高指導者であったデビッド・デュークの口癖「アメリカ・ファースト」を連発するトランプ大統領。KKKに支持された大統領が君臨しているいまのアメリカ。
 
 
監督がいま伝えたいことは、こんなことかなと思います。

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感想


お気に入り俳優デンゼル・ワシントンの息子がロンを演じて、双方大満足のようです。
 
 
反骨のニューヨーク派黒人監督は、「2020年の大統領選がすぐそこまで来ています。団結しよう。歴史の正しい側に立とう。憎しみではなく愛を選ぼう。正しいことをするんだ(ドゥ・ザ・ライト・シング)!」とアカデミー賞で脚色賞を受賞した際にスピーチしています。
 
 
日本人なら特に『グリーンブック』のような軽めのハッピーエンディングな映画の方が観やすいですが、差別とはやはり、レストランで食事ができないとかトイレが別とかそんなことではなくて、命にかかわることなんだと、思い知らされました。
 
 
とはいっても、スパイク・リー流のコメディ要素もたっぷりで、鑑賞後に浮き上がれないほど沈むことはありません。
 
 
ぜひご鑑賞くださいませ。

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