映画「犬神家の一族(2006年)」は、マーベル・コミックの人気キャラクターをニコラス・ケイジ主演で映画化した大ヒット・アクション大作の続編です。
映画「犬神家の一族(2006年)」のラストと結末が気になったので、あらすじとともに調べてみました。
この記事では、映画「犬神家の一族(2006年)」のラストと結末、ネタバレあらすじや感想をお伝えします。
あらすじやネタバレもあるので下にスクロールする場合は注意してください。
犬神家の一族(2006年)のネタバレあらすじ
昭和22年、信州那須市。
犬神財閥の創始者、犬神佐兵衛が亡くなり、一族の中で遺産問題についての話し合いが始まります。
佐兵衛は遺言書を用意していましたが、内容は親族の誰も知りませんでした。
佐兵衛に顧問弁護士として雇われていた古館は、遺言書の開封は一族全員が揃ったところで伝えると言います。
犬神家の一族には、
・長女の松子
・松子の息子、佐清
・次女の竹子
・竹子の夫、寅之助
・竹子の息子、佐武
・竹子の娘、小夜子
・三女の梅子
・梅子の夫、幸吉
・梅子の息子、佐智
がいます。
そしてもう一人、珠世という犬神家の恩人の血筋の女性もこの屋敷で一緒に暮らしていました。
古館の助手の若林は、遺産相続を巡って揉め事が起こるに違いないとみて、遺言状が開封される前に名探偵の金田一を屋敷に呼びます。
屋敷に着いた金田一は、たまたま珠世の乗ったボートが沈みかかっているのを見つけ、珠世の用心棒の猿蔵と共に助け出します。
珠世の乗っていたボートを調べると、何者かにより底に穴が開けられていたことが分かりました。
そして金田一は猿蔵から、珠世が狙われたのはこれで三度目であると聞きます。
その後ホテルでは、若林が毒殺され、遺体で発見されました。
そんな中、屋敷に佐清が帰ってきます。
佐清は戦地でひどい火傷を負ったことにより、頭に頭巾をかぶって現れました。
その姿を見た一族は、佐清に本人か分からないから頭巾を外すように言いますが、頭巾の下には白いゴムマスクで覆われた佐清の顔がありました。
更に一族はそのマスクも取るように言います。
すると、佐清は火傷でただれた顔を見せます。
その姿に以前の佐清の面影はなく、また火傷で喉を負傷したことにより声も別人のようであった為、結局全員それが佐清本人であると確信はできませんでした。
しかし、松子のこれは佐清本人であるとの言葉を受け、その場で遺言書が読まれることとなります。
遺言書には、
・犬神家の家宝である斧(よき)、琴、菊を珠世譲ること。
・珠世がこれらを譲り受ける為には、佐清、佐武、佐智の誰かと三ヶ月以内に結婚しなければならないこと。
・珠世がこれを拒否したり、又は結婚相手が拒否や死亡した場合には、無効になること。
・珠世がもし三ヶ月以内に死亡した場合、全ての事業権は佐清に譲ること。
・財産は佐清、佐武、佐智で五等分に分け、残りの五分の二を静馬(佐兵衛が以前、工場で働く菊乃との間に作った子供)に与える。
という内容でした。
佐兵衛が愛人との間に作った子供、静馬のことをよく思っていない三姉妹は、静馬が財産を相続することに憤慨します。
この遺言により、一族の仲は悪化していく一方でした。
その後、佐武や佐智を中心に、佐清が本人か確かめるべく手形を取ろうという試みが行われますが、松子に拒まれ失敗に終わります。
その頃、ある宿屋には正体不明の復員兵が現れます。
復員兵は宿帳を書きたくないと言い、室内でも襟巻を付けたままでいる様子に、宿屋の人は違和感を感じました。
日付が変わって翌朝、佐武が殺されているのを猿増が発見します。
遺体は花鋏により、首が菊人形の首と差し替えられていました。
犯行現場の展望台では、珠世のブローチが落ちており、珠世が殺したのではと疑われます。
しかし珠世はその日、佐清の指紋がついた時計を佐武に渡し、本人かどうか確かめてほしいと伝える為に展望台に行ったと言います。
そしてその場で佐武から乱暴されそうになり、ブローチはその時に落としたと説明をしました。
その時に珠世助けたのは猿蔵でした。
その後、佐武の遺体を運んだボートが発見されましたが、ボートの管理者は猿蔵であったため、猿蔵が殺したのではと疑われます。
また、猿蔵は珠世の用心棒であったため、珠世が猿蔵に佐武を殺せと命じたのではないかと警察は考えました。
数日後、珠世は次は佐智に乱暴されそうになりますが、そこへ謎の復員兵が来て乱闘となります。
そして次の日、琴糸のようなもので絞め殺された佐智の遺体が見つかります。
これは犬神家の三種の家宝、斧・琴・菊に見立てた殺人であるという見解がなされ、第3の殺人を危惧した金田一は、この事件を早急に解決すべく、珠世と犬神家の事情を知っている神主に話を聞きに行くのでした。
犬神家の一族(2006年)のラストや結末
そこで金田一は犬神家の真相を知ります。
それは、珠世は実は佐兵衛の本当の孫であるということです。
また佐兵衛は生前、静馬に家宝を渡していたことも分かりました。
しかし、それを知った三姉妹は、静馬の母、菊乃にひどい暴力を働き、家宝を取り上げていたのでした。
静馬は、三姉妹にとてつもない恨みがありました。
そしてその後、佐清が遺体で発見されることとなります。
頭は斧で割られ、湖に上半身を突っ込み足だけを出すようにして、遺体は逆さまに置かれていました。
金田一は、その遺体は静馬のものではないかと考え、佐清の掌紋を取るように言います。
しかしちょうどその時、顔に傷を負っていない本物の佐清が現れるのでした。
これまで佐清を演じていたのは、静馬であったと言うことが分かります。
佐清と珠世は互いに思い合っている関係であったため、本物の佐清と再会できた珠世は喜びます。
そして、これまでの殺人事件の真犯人は松子であったと分かりました。
松子は刑務所に行く前に、本物の佐清と会いたいと言い、手錠をゆるめ屋敷に行きます。
二人は再会を喜びました。
そしてこれまでのことを謝罪します。
松子は、珠世から佐清の出所を待つ気でいることを聞くと、安心した顔で微笑み、煙草を吸いました。
しかしその煙草には毒が入っており、珠世は自殺します。
佐清も殺人は犯していませんが、事後共犯で、捕まることになりました。
事件を解決した金田一は、報酬をもらいその場を後にするのでした。
犬神家の一族(2006年)の感想
子供の頃に佐清の白いゴムマスク姿を初めて見て、トラウマレベルの怖さを感じたことを思い出しました。
あの顔は一度見るととても記憶に残りますよね。
大人になって改めてこの作品を見ると、少々グロテスクな場面もありますが、サスペンス映画として構成もしっかりしており、面白いなと気付かされます。
最後に次々と伏線が回収されていき、あれはこういう事だったのか!と分かった時には、とても気持ちいいです。
『犬神家の一族』は映画が3本、テレビドラマが6作品と展開されていますので、それぞれの表現や演出の違いを見比べてみるのも面白そうです!