3月20日、NHK連続テレビ小説「スカーレット」の第143話が放送されました。
喜美子は、患者の会で知り合った親子に皿をプレゼントしようと病院を訪れる。しかし、闘病中の子供の容体が急変。大崎の懸命な治療もむなしく、亡くなってしまう。ショックを受けた喜美子は、八郎に相談。
この記事では、3月20日放送の第143話のネタバレ感想について、お伝えいたします。
前回までのあらすじ
武志はひらめいた。
深野の絵を焼き物の世界で表現する方法を。
心配された発熱も、午前中には治まった。
武志は、猛然とスケッチを描いた。
あの、ビニール傘の水滴が織りなす波紋を。
夕方になって、打ち合わせから帰った貴美子にも気づかない。
帰宅した喜美子は、大崎がいることにも驚いた。
しかし、大事はないということで安心した。
いまのところは。
あかまつでは、学と芽ぐみの婚約が本決まりとなって、敏春が痛飲した。
そして、こう言いだした。
披露宴に呼ぼう。
武志を!
大崎がいとま乞いをするあいだも、武志は作陶に没頭した。
いままでとは違い、単に釉薬で表現するのではなく、造形にも工夫を凝らすことにしたようだ。
そのはつらつとした姿を見て、大崎は帰っていった。
無理をしない限り、陶芸は支えになると言い残して。
武志が風呂からあがると、京都みやげが卓上にあった。
武志は歓声をあげながら、奥の間に入った。
その瞬間、背筋が寒くなった。
髪が抜けたのである。
大量に。
・・・喜美子は、智也の母のために、絵皿を完成させた。
スカーレット第143話のネタバレあらすじ
喜美子は、焼きあがった皿を見つめた。
われながら、いい出来だ。
智也の母、理香子をイメージしたパターン(絵柄)だ。
チューリップを中央に配すのではなく、余白をたっぷりとった柿右衛門様式のパターンだった。
上品だが地味に陥りがちなパターンを、リム(縁)のフリルが若々しさを演出する、バランスのとれた優品だった。
先日、心ない振る舞いをした、せめてものお詫びのしるしだった。
喜美子は病院へ向かった。
はたして、理香子は喜んでくれた。
そして、息子にも見てもらおうとしたそのとき、異変に気がついた。
智也が苦しんでいる!
理香子の顔が恐怖にゆがむ。
喜美子は凍りついた。
大崎が駆け付けた。
必死にしがみつく理香子を、貴美子に預ける。
智也に話しかける。
返事がない。
看護師にバイタルサインを調べさせる。
喜美子は願った。
どうか、どうか救ってください。
苦しめた、自分が苦しめた理香子をこれ以上苦しめないで。
まだ若い智也に、やりたいことをやる時間をください・・・
川原家の電話が鳴った。
八郎が電話に出た。
喜美子は、病院へ行っていて留守だ。
相手は、のんびりとした口調で貴美子が在宅か否かを尋ねた。
どうやら、川原家へ向かっているらしい。
はじめて、この地を訪ねたらしい。
わかるだろうか。
八郎は外へ飛び出した。
良かった。
喜美子が帰ってきた。
喜美子は、八郎が話し始める機先を制して中へ戻した。
声を落として、玄関で八郎に智也の死を伝える。
まだ武志に聞かれてはならない。
告げるべきかどうか、よく話し合わないといけない。
智也と聴き、八郎は思い当たった。
同房のあの少年だ。
喜美子は武志を連れて行くといった。
病院へ。
しかし、これは相談だ。
でなければ、わざわざ玄関の中で声をひそめる理由がない。
八郎は、そこまで考えをめぐらせる余裕がない。
順番だ。
先ほどの電話を伝えなくてはならない。
相手の名前を聞き、喜美子は驚いた。
しかも、その相手の大声が聞こえた。
さだだ。
荒木荘の主の。
外に出ると、なんと圭介も一緒だった。
さだは、相変わらずのおっとりさんだった。
茶の間に通されても、立ちあがって感想を言う。
喜美子が「生まれ」育った家なのかと。
大久保なら、そんなミスはしないだろう。
ここで生まれたわけではない。
茶の間には、ソーサーつきのカップがならんでいる。
マグカップではなく。
洋菓子を持参する客も増えたのだろう。
焼き締め(無釉の炻器)のようだから、喜美子が造ったものだろう。
喜美子は、ふたりの持参した手みやげを切り分けて運んできた。
さだの独壇場だった。
しかし、圭介がなにも話さないことにようやく気づいて、催促した。
圭介は何だか凛凛(りり)しくなったみたいだ。
しかし、口が重い。
当然だ。
最後の餞別を受け取らなかったからだ。
八郎が、息子を連れてきた。
さだは、すぐに察したようだ。
喜美子が紹介をした。
突然の来訪だったので、ぎこちない空気を変えようとしたのか、さだのことをを下着デザイナーと紹介した。
さだもあっけらかんと話す。
男3人が微妙なあいそ笑いになった。
さだが武志に向かって言う。
喜美子には、本当に世話になったと。
さだは、髪が少し白くなったくらいで、昔と変わらない。
依然として圭介に話す暇(いとま)をあたえない。
喜美子が圭介を紹介した。
やっと、順番がまわってきた・・・と思ったら、またさだが割り込んだ。
武志は、なごんだが、もっと気になるものがあった。
そのため、謝罪して中座した。
喜美子は、いただいた堂島ロール?を武志にもたせた。
きちんと挨拶のできる武志を、さだは絶賛した。
さだは、圭介が和歌山にいると言った。
フルーツ入りのロールケーキを食べながら。
大きな病院の医師をしていると言う。
しかも、部長の肩書だ。
そう言うと圭介は謙遜した。
さだこそ、服飾学校の最高位を極めたと応酬した。
八郎は、肩身がせまくなった。
4人のなかで極めていないのは自分だけだと思った。
さだの話は続く。
患者向けのブラジャーを工夫しているところだという。
さだは、その件で医師である圭介に連絡したと話す。
だが、ちや子がたまたま、その前日に圭介を訪ねたという。
ちや子は、喜美子の積年の恨みを代弁してくれたらしい。
どうも、雲行きがあやしい。
八郎がいるのに。
しかし、とまらない。
やっぱり、圭介は圭介だ。
あき子とはすぐに別れたらしい。
さだが話を元に戻した。
どうも、仕切りたがっている様子だ。
圭介は本題に戻した。
ちや子から、武志の話を聞いたらしい。
適合者を見つけることは難しいが、医術そのものは確実に進歩している。
そう励ました。
しかし貴美子の目は笑っていない。
心の中で思った。
智也が死んだ。
今でなくてはいけない。
武志を救って欲しい。
圭介自身が言った通り気休めでしかない。
喜美子は決めた。
武志に智也のことを話すことに。
作業場で智也に話した。
智也は揺らがなかった。
むしろ、そんな息子を見て揺らいだ者がいた。
罰金ものである。
喜美子は、八郎など気にせず作陶をしろと言った。
「ちゃっちゃと」
武志の作陶は、悪戦苦闘だった。
形は、天目茶碗(てんもくちゃわん)の形に変えた。
もう、真奈がきていても、気にならなかった。
気にならないふりをできるようになった。
バイト先の店主も気遣ってくれた。
勤務を減らしてくれた。
店主が武志に味見を頼んでところに、学と芽ぐみが来店した。
招待状を持って。
作陶に打ち込んでいる武志は、婚約さえ知らなかったみたいだ。
笑顔の武志は輝いている。
喜美子は穴窯の準備をしている。
共同展まで2か月しかない。
武志が出かけようとしていた。
抜け毛が気になるらしく、ニット帽をかぶっている。
喜美子がまたお茶目を言って笑わせた。
武志がまた輝いた。
スカーレット第143話の感想
武志は恵まれています。
しかし、その恵みをもたらしたのは、武志自身の揺らがない優しさと強さによるものでしょう。
私はつくづくそう思います。
店主の優しさも、そういうところから伝染したのでしょう。
私は涙がでそうでした。
大きい店ではない。
身体を治してからきなさい、そう言われてもしかたがないところです。
喜美子も目の前で智也が亡くなったのは、たいそうつらかったでしょう。
私は、前になんなら圭介でもいいから助けて欲しいと書きました。
圭介、あらわれてしまいましたね。
しかも、間が悪いのは相変わらずですね。
八郎の前で、おはぎの話をしようなんて。
あき子と別れたのは、私にとっては予想通りでした。
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